マイホームのトラブルに備えるSNSの活用方法

私は住宅業界に約20年居ますが、マイホームを建てる際は大小様々なクレームが発生します。
クレームなんか出したくはありませんが、ワンオフで作る注文住宅では何かしら発生するものです。
そんな注文住宅ですが、施主さんからすると一生に一度かもしれない大切な買い物。
間違いがあってはいけないし、もし間違ってもしっかり直してもらいたい。

私の経験上、建築前・建築中にSNSを活用することをおすすめしています。
マイホームの記録としてはもちろん、もしもの時はあなたをサポートしてくれる重要なツールとなります。今の時代に合った、いい家を作るために有効な方法だと思っています。
ぜひ参考にして下してください。

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住宅屋が最も嫌がること

注文住宅を建てるとき、ほとんどの人がハウスメーカーや工務店にお願いすると思います。
ハウスメーカーや工務店など、注文住宅を請け負う会社のことを住宅屋さんと呼んでいます。
そんな住宅屋さんが最も嫌がること。
それはクレームを拡散されることです。

こんな施工ミスがあった
決めた内容と違う
担当の対応が悪い  などなど・・・

悪いウワサがネットで広まることは、情報社会の現代としては最も避けるべきポイントなのです。
最近ではSNSが普及し、誰でも簡単に情報を拡散することが可能になりました。
噓偽りを拡散することはダメですが、使い方によっては多くの人を味方になってくれる最高のツールとなります。

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新規アカウントを用意する

使用するSNSはTwitter・フェースブック・Instagramなど様々ありますが、何でも構いません。
ブログでもいいのですが、ユーザー数が少ないと意味が無いのでご注意ください。
マイホームに限定した内容の投稿になるので、私のオススメはInstagramです。
投稿は写真がベースになるので、長い文章を書く必要が無く続けやすいと思います。

今回、家づくりでトラブルがあったときの保険というのがSNSを活用する最大の目的です。
何もなければ家づくりを記録という目的で完結すれば構いませんが、もしもの時はアカウントを代償にする必要もあるかもしれません。
SNSを既に始めている場合、特に実名アカウントをそのまま利用することはオススメしません。
必ず新規アカウントを開設しするようにしてください。
アカウントをマイホームというテーマに絞るので、フォロワーも登録しやすくなります。

ハッシュタグの活用

新規開設したアカウントでは、実名を出す必要はありません。
ですが、『どこの・だれか』を必要な人が特定できなければ意味がありません。

必要な情報は以下の2点
・ハウスメーカー(工務店)名
・建築エリア

これらをハッシュタグとして投稿してください。
投稿の際の写真は打合せ風景だったり、図面の一部だったり、現場の状況だったり。
これだけで、住宅屋さんからは『どこのお客様』か認知することが可能になります。
住宅屋さんのエゴサーチ率って結構高いと思うので、案外簡単に見つけてもらえるかもしれません。
担当営業さんなんかは、すぐにフォローしたりもしますしね。

ポジティブなけん制

第一段階としては、家づくりの進捗についてアップしましょう。
その際、住宅屋さんのいい所をほめてあげることも大事です。

有益な情報を拡散してくれる大事なお客様

このように住宅屋さんに認知してもらうことで、普段の対応があからさまに良くなったりします。
イベントなどの案内も優先的にもらえたりしますしね。
当然ですよね。いいことを拡散してくれるのですから。

こうすることで、住宅屋さんとは良好な関係を築くことで気を使ってもらう。
その結果、素晴らしいマイホームに仕上がるという寸法です。

ミス・トラブルが発生した時

次に、あってはならないことですが、現場のミスや住宅屋さんとのトラブルが起こった場合のSNS活用法です。
施工ミスや、部材の間違いが発生した場合は、基本的には直してもらうのが前提です。
まずはこれを忘れないでください。
決して、値引きなどのサービスで解決を促されたとしても、後々後悔する可能性が高いのでおすすめしません。

人間がやっていることです。
少なからずミスは出ますので、指摘して直してくれるなら良しとしましょう。
この段階で細かいミスをSNSにあげても関係性を崩すだけです。デメリットしかないので、まずは穏便に済ませましょう。

問題はミスを直してくれなかった時

これがトラブルです。
こちらに非が無いにも関わらず、指摘事項に対して改善する行動を示してくれない。
最悪、裁判などの方法もあるのですが、お金も労力もかかるので使いたくはありません。

そんな時に、今まで育ててきたSNSが大活躍します。
トラブルの内容を包み隠さずアップしましょう。
住宅屋さんの名前と建築場所のハッシュタグも忘れずに。

すると、住宅屋さんにも届きます。情報は社内を駆け巡り、上層部まで一気に到達します。
これがハッシュタグの効果です。
当然、その住宅屋さんで建てようと思っている人にも認知されることになります。
あなたに非が無いことが伝われば、多くの方が同調のコメントをしてくれ、より拡散されることになります。心強い限りです。

こうなれば、住宅屋さんとしては放置しておくことはできません。
一刻も早く火消しをしなければ、多くの客様を失うことになるのです。
あとは直接交渉をしてくるのを待つばかりですが、それも時間の問題です。

まとめ

私は住宅屋側の人間なので、出来れば書きたくなかった記事です。
近年でクレームに対する考え方は大きく変わりました。
小さな内容でも拡散されれば、経営に大きな影響を与えるケースも少なくありません。
仕事をする側としては難しい時代になったなと思っています。

そんな現状を見て、自分が施主だったら必ずSNSを利用することの効果を強く感じていました。
もしもの時に泣き寝入りしない方法。自分を守る力を持つとすれば、それはSNSだと思ています。
いい家に仕上げるためにも、マイホームアカウントを立ち上げることをおすすめします。

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