2024年7月発売のスケッチアップテキスト『クリエイターのためのSketchUp for Web 入門』をレビューします。
結論、初心者から中級者までは、この一冊で十分な内容です。
YouTubeでもレビュー動画を出していますので、あわせてご視聴ください。
クリエイターのためのSketchUp for Web 入門
発売は2024年7月4日エクスナレッジより。
エクスナレッジと言えば、『建築知識』をはじめとする建築分野の出版社としては最大ではないでしょうか。
今回は最新版であるスケッチアップFree(Web版)の解説書であり、有料版のProの内容がほとんど無いのが特徴です。
過去にはProの内容がほとんどの物や、少なくとも半分程度はProを前提とした内容でしたので、Freeのみを使いたい人には利用価値の高い一冊となっています。
テキストの構成
テキストは完全な初心者をターゲットにスタートします。
全体の構成は以下の通りです。

まずはスケッチアップを使うためのアカウント登録に始まり、画面操作や各種ツールの基本操作から学ぶことができます。
私のYouTubeチャンネル『パリッと解説SketchUp講座』でも度々取り上げた、トリプルクリックの解説もバッチリ入っています。
練習課題1:ソファー

練習課題の1つ目はソファーです。
家具のモデリングは、スケッチアップを学ぶ上で非常に効率的です。
その中でもソファーの場合、クッションなどの面取りや水平・垂直以外の面が発生するため、より高度な操作まで踏み込むことができます。
練習課題2:住宅

スケッチアップの練習課題と言えば、やはり住宅です。
外観モデルだけではなく、内部の壁立ち上げや、サッシ・建具の作成まで含まれています。
インテリア系の方も、十分に応用可能な内容になっています。
今回の住宅は、片流れ屋のとなっています。
今までの課題と違って簡単なイメージがありますが、屋根を作ってから壁を切るという手順になっており、中級者でも新しい発見があるのではないでしょうか。
最終的には仕上げ工程まで含まれており、マテリアルのダウンロード・貼り付けから、ツインモーションへ出力してのレンダリングまでが解説されています。
ここまでできれば上級者であり、仕事として成り立つレベルかと思います。
パッシブ設計に使える日当たりシミュレーション

今回私が気になったのは、日当たりシミュレーションについて初めて(じゃないかな?)解説されているということです。
場所・月日・時間を設定して、日射及び影のシミュレーションを行うことができます。
最近では住宅の高断熱化が進み、パッシブ設計に注目が集まっていますが、これを使えば夏季や冬季にどのぐらいの日射が入るのかを視覚化して確認することができます。
3Dプリンターとの連携

今回、最も興味を持ったのが、3Dプリンターとの連携が解説されていることです。
ここでは出力した現物が届くWEBサービスが紹介されており、3Dプリンターがより身近なものになったなという印象です。
直感で操作できるスケッチアップだからこそ、3Dプリンターとの相性の良さもありそうですね。
まとめ
『クリエイターのためのSketchUp for Web 入門』は、その名の通り初心者向けであり、ほとんどの内容が無料版のスケッチアップFreeを対象としたものです。
Proを使用しないユーザーにとっては、利用できる内容の密度が高い一冊となっております。
1番最初の障害であるアカウント登録から始まり、各種基本操作を習得できることはもちろん、課題をこなせば中~上級者まで利用できる内容となっています。
現段階で、初心者向けのスケッチアップテキストそしては、これ一択と言い切れるほどです。
スケッチアップのテキストを探している方は、ぜひこちらの『クリエイターのためのSketchUp for Web 入門』から始めてみてはいかがでしょうか?
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