パリッと解説『スケッチアップ』講座では、初心者向けに3DモデリングソフトSketchUpの使い方について解説してきました。
今回の解説は、スケッチアップを始めて間もない方。あるいは、これから始めようと考えている方に向けて、これだけ覚えればとりあえず使えるという操作5つに絞ってご紹介します。
YouTubeの動画をおすすめしますが、補足資料としてこちらのブログを参考にしてください。
1.画面操作
画面操作とは、3D空間の中で自由に視点を変えたり、移動するための方法です。
スケッチアップという世界を自由に動き回るために、一番最初に覚えなければならない操作となります。
その中でも、3つの操作をピックアップしてご紹介します。
ズーム
画面の拡大縮小です。
マウスのホイールを上下に回転させることで、拡大したり縮小することができます。
オービット
画面を立体的に回転させる操作。
ホイールを押し込みながらマウスを動かします。
パン
マウスのホイールを押し込んだままシフトを押すと、マウスカーソルが手の形に変わります。
この状態でマウスを動かすと、画面を並行に移動させることができます。
何はともあれ、これらを覚えないとスケッチアップの操作もままなりません。必ず無意識でもできるぐらい慣れておきましょう。
また、使用するマウスにおいてはホイールにボタン機能があるものを必ず使ってください。
最近ではまれですが、モバイル用途など簡易なマウスの場合、ホイールはあってもボタン機能が無いということもあります。
2.面を作る
まず使用するのは『線ツール』
その名の通り、線を描くためのツールになります。
始点と終点をそれぞれクリック。すると、線が描けるという簡単なものです。
そのまま続けて書くこともできます。そして、最初の点に戻ると閉じた部分が面として認識されます。
面を作るもう一つの方法として『長方形ツール』を使います。
単純に正方形や長方形を作りたいのであれば、『長方形ツール』の方が便利です。
始点と終点の2回のクリックで、線と面の両方を一度に作ることができます。
3.立体を作る
ではいよいよ、スケッチアップの醍醐味である立体を作る工程に入ります。
ここで使用するのは『プッシュ/プル』ツールです。
『プッシュ/プル』ツールを選択後、先ほど作った面を選択して左クリック。
すると、マウスの動きに合わせて、前に飛び出したり、奥に押し込んだりできます。
最後にクリックで確定させると、立体が出来上がるという仕組みです。
この『プッシュ/プル』はスケッチアップの代名詞でもある重要な操作で、これを繰り返すことで様々なモデルを作成することができます。
4.屋根を作る
4つめは屋根を作るということで、これまでの操作のステップアップになります。
まずは、先ほど作った立体の上面を2分割するように線を引きます。この線が屋根の棟となります。
その後、移動ツールを使いこの線を移動させれば、それに合わせて立体を変形させることができます。
軸線を意識して真上に移動することで、切妻屋根の形も簡単に作ることができます。
5.マテリアル設定
マテリアルとは、作成した面に貼り付ける素材のことです。
画面右側のツールバーに『マテリアル』という項目があり、プリセットでも様々な素材が用意されています。
このマテリアルを貼り付けることで、よりリアリティのあるモデルになるとともに、それぞれのパーツの視認性も向上します。
何より、仕上がった感を存分に味わうことができるので、スケッチアップが楽しくなるはずです。
まとめ
今回は本当に初級編ということで、まずはスケッチアップを触って楽しさを体感できるまでの内容としています。
基本的には直感で操作できるのが、スケッチアップの最大の特徴ですので、まずは動かしてみるのが最大の近道です。
合わせて、コツもいくつかありますので記載してきます。
スケッチアップは3D空間内に直接書き込んでモデリングをします。そのため2Dのモニターで見ているだけでは、意図したところにモデリングされないこともあります。
そこで赤・青・緑の3軸を意識することで、自分の意図した軸線を捉えているかを確認しながら進めるのがポイントとなります。
また、モデルの端点や中点、延長線なども自動で拾ってくれます。
これらを確認しながら進めることが、正確で効率的なモデリングを進めるコツになります。
ぜひ早い段階で慣れておきましょう。
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