前回のまでの話
自分で設計して建築中のマイホームに重大な施工ミスが発覚!
その後の進捗を記したい。
監督に施工ミスを伝えて丸一日。
特に何もなかった。
全てのサッシ高さを間違えるという施工ミスは、外壁にも影響するためクレームとしてはかなり難易度が高い。
おそらく最大クレームレベルが10だとすると8ぐらいの位置づけになる。
断熱、気密、防水など影響する項目は多々あり、簡単に直せるレベルではない。
一般の施主であれば、間違えたサッシ全ての修正と外壁全てのやり替えを言われても当然の内容である。
私は同じ会社の設計でもある立場上、直すことのリスクも十分理解している。
その上で、どうしても気になる2か所だけは最低限直してほしいと伝えると、あっさり対応するとの返事。
私が問題視しているのは、施工ミスの内容よりも事の重大さを理解していない監督にある。
施主がいいといったから、そのまま直したでは済まされない無いよう。
本来ならすべてを元通りに直すために200万ぐらいは必要な内容であり、妥協や金で片づけるものなら後々より大きなクレームに発展する可能性もある。
対応には慎重を期して、迅速かつ的確に事を納めなければならない。
ここに経費や時間は関係ないのである。
前回も書いた通り、長く住む住宅の施工ミスは、施主が一旦納得したとしても、そのミスは住んでいる限り一生目にすることになる。
不満は常に蓄積され、新たなクレームになりかねない。
施主側としても、ここはどんなに金を積まれようと、まずは直すことを最優先に考えなければならない。
そうでなければ一生後悔する。
そんなこんなで、監督から会社への報告は一切ないまま、どこからか聞きつけた上層部が本日聞き取りとして話をすることになった。
基本的にはミスであること。
すべて図面の通りに直すことが前提の上、会社として対応を提示してくれるとの話になった。
基本的に私は会社ともめるつもりもないし、話し合いの上的確に落としどころを決めればいいと思う。
何より自分の家で職人に手戻りをさせてしまうことや、他の社員のボーナスを削ってまで主張を通すつもりはない。
自分が納得できる範囲で、こちらが折れることが最善の策だと思っている。
全ては施主としてきちんと対応してくれるか?そこにかかっているわけだが、それは何とかなりそうなので、ひとまずは良かった。
ただし、これを読んでいるのが一般の施主さんであれば、一切の妥協は必要ない。
私の場合は特殊なのだ。
まずは、契約通り図面と同じく正しく直してもらうことを要求することが一番だ。決して泣き寝入りや、お金での解決を考えてはいけない。
コメント