迷ったら平屋!2階建てが安いはウソ

マイホームを考える際、「平屋が希望ですが、安いから2階建てにします」という人がいます。ハウスメーカーなどでも、「平屋は2階建てよりも高くなる」というトークが普通にされています。

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◆平屋が高くて2階建てが安い理由

2階建てよりも平屋が高い。
これは間違いではないのですが、まずこう言われる理由を説明しましょう。

ここに2つの家があります。
一つは床面積100㎡の2階建て。もう一つは、同じく床面積100㎡の平屋です。

この2つの家、同じ床面積ですが明らかに違うところがあります。
それが、基礎と屋根の面積

説明のために難しいところは省略しますが。
まず、平屋の場合。
基礎と屋根の面積も100㎡必要になります。

ところが2階建ての場合。
1階の床面積が50㎡で2階の床面積も50㎡となります。
必要となる基礎も50㎡、屋根の面積も50㎡となり平屋の半分で済むわけです。

これにより、ハウスメーカーなど坪単価販売を採用している会社では、『平屋の坪単価』よりも『2階建ての坪単価』が安くなるように設定されています。

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◆坪単価の比較だけでは決まらない

先ほどの話でポイントとなるのは、坪単価の違い
確かに、同じ面積であれば『平屋よりも2階建てが安い』ということになります。

ですが、最終的に支払う金額が安いかは別問題です。

十分広い土地があり、お金の問題だけで2階建てと迷っているのであれば、私は間違いなく平屋をおすすめします。
実は、2階建てでも平屋でも、出来上がりの金額に大きな違いはないからです。

◆『平屋と2階建て』の総額は同じ

平屋と2階建て。
これまでの話で、基礎と屋根の面積に違いがあり、それが平屋の金額を高くする要素です。

ですが、平屋が安くなる要素もあります。
それが床面積です。

2階建てにあって、平屋に無いもの。
それは階段です。

ここからは便宜上、床面積を『坪』に置き換えさせていただきます。
床面積100㎡は30坪と大体同じです。

階段の必要面積は1坪ですが、床面積の計算では1、2階ともにカウントされます。これだけで2坪減ることになります。

部屋数や収納量など条件が同じであれば、平屋の方が床面積を小さく作ることができる。床面積が小さくなれば、坪単価が高くても2階建てと同じぐらいの金額にできるのです。

私の場合は、平屋の方が3坪ぐらいは縮小することができます。
先ほどの階段で2坪、さらに階段から各部屋へつながるホールなどが不要となりますので、3坪ぐらいは問題ありません。

他にも、2階建てはトイレが2つ必要でしょうが、平屋なら1つでいいかもしれませんね。これだと面積もそうですし、住宅設備のコストを抑えることもできます。

◆迷うなら平屋にしたほうがいい

狭い土地なら無理ですが、十分な広さがあるのなら、迷わず平屋を選択することをおすすめします。

長く住む家です。
年老いたときには、2階に上がる回数は極端に減ります。
子供が成長すれば出ていき、子供部屋は必要ありません。
耐震性も平屋の方がいいのは、考えるまでもありません。

どう考えても、平屋の方にメリットがあります。
後悔の無いよう、正しい判断をしてくださいね。

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