マイホームを建てた場合、当然ですが固定資産税がかかります。
この固定資産税、各市町村による家屋調査にて建物の評価額が決定します。この評価額により、建物ごとに固定資産税が算出されるのです。
家屋調査は入居前に済ませるべし!
固定資産税の評価額を決定する家屋調査については、入居後に市役所などから通知が来て行う場合が多いかと思います。この家屋調査ですが、施主があらかじめ市役所に依頼すれば、入居前でも行うことができるのです。
私は職業柄知っていたのですが、多くの方は知らないため入居後に行うことになるのです。
すでに引っ越しも完了して新しい生活が始まっている状態で、市役所の職員により家の隅々まで検査されるのは、あまりいい気がしませんね。
この資産税調査、ハウスメーカーや工務店によっては代行してくれるところもあるかもしれませんが、基本的には施主が行うものです。
家屋調査の依頼は簡単!
固定資産税評価の家屋調査の依頼は簡単です。市役所の固定資産税課の窓口に行けばいいだけ。
自治体にもよるのかもしれませんが、特に申請書などは必要ありません。口頭で依頼するだけになります。
あえて必要なものとして、新築したマイホームの図面をコピーしておくといいでしょう。
固定資産税の評価は、そのほとんどが面積に由来するものです。
面積の分かる図面を渡した段階で、ほとんど評価は終わっています。
施主が依頼することでのメリット
先ほど、ハウスメーカーや工務店によっては代行してくれるところもあると書きましたが、施主が対応することでのメリットもあります。
それは土日など、市役所が休みの日でも対応してくれるということです。
市役所の職員は公務員なので、基本的には土日が休みです。
業者が依頼した場合、どうしても平日の家屋調査になるケースが多いです。
ところが、一般の施主の場合は違います。
平日は仕事をしていると思いますので、土日しか対応できない旨を伝えれば、市役所も対応してくれるのです。
家屋調査は何を見られるのか?
固定資産税の評価は、主に建物の床面積で決定します。
家屋調査では、そこに補正をかけるために調査を行います。
では、家屋調査では何を見られるのか?
主には使用している材料をチェックされます。
屋根、外壁、内装材など。キッチンをはじめとする設備類や窓のサイズなどです。
最近では換気方法についてもチェックされます。
換気方法とは建築基準法で定められている24時間換気ですが、最近ではダクト方式なども取り入れられています。
このダクト方式の場合は、セントラルの換気システムとダクトがセットになっており、熱交換ができるなど省エネ性能が非常に高いのが特徴です。それゆえに金額もアップするということで、評価の上乗せ対象となります。
それ以外にもカーポートなど、建築時の図面に無かったとしても面積に含まれますので、評価の対象となります。
家屋調査を依頼するタイミング
市役所に固定資産税の家屋調査を依頼するタイミングとしては、マイホームの竣工前から大丈夫です。
キッチン、トイレ、お風呂などの設備類が付いていること。
内装などの仕上が、基本的に終わっていれば家屋調査を受けることができます。
建築スケジュールからすれば、引き渡しの半月前ぐらいであれば、家屋調査を受けても問題ないと思います。
ズルはしないほうがいい
よくあるのが、カーポートを建てる前に家屋調査を受けて、評価を少しでも低くしようとするケースがあります。同じようにロフトも家屋調査時には塞いでおくとか、裏技というかズルというのは確かにあります。
しかし、個人的な意見としてあまり神経質にならずに、素直に家屋調査を受けたほうがいいと思います。特に、カーポートなどは後から見れば、建てたのがばバレますので。
そもそも、新築住宅には固定資産の減税措置が3年度分あります。
その間に経年による減点もありますので、少々評価が高かろうが税金としては微々たるものになります。
そこまでして税金を下げなくても、気持ちよく住み続けられた方がいいかなと思います。
まとめ
マイホームを新築した場合は、かならず固定資産税の評価額を決定する家屋調査を依頼してください。
家屋調査は入居前でもできますので、引っ越しをする前には済ませましょう。
税金はなるべく払いたくありませんが、あまり神経質に評価を下げなくてもいいと思います。
長く住まわれるマイホームですので、気持ちよく新生活をスタートさせましょう!
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