オシャレな空間に欠かせないデザイナーズチェアー。
所詮、椅子。されど、椅子。名作椅子には他とは違う存在感があります。古今東西、有名デザイナーによって生み出された椅子は多数存在しますが、今日まで残っているものにはそれなりの理由があるはずです。
私も自宅を新築したのですが、デザイナーズチェアーは欲しいと思っていましたし、実際にいくつか購入しました。さすがに正規品は高額すぎて手が出ないので、ジェネリック(リプロダクト)で名作チェアーのデザインを気軽に楽しみたいと思います。
ジェネリックとリプロダクト
名作椅子は販売から何十年と経過していることが多く、当初設定した意匠権が消失しているものがあります。そうしたデザインを回収し新たに制作することが、ジェネリック家具と呼ばれるものです。
また、リプロダクトはオリジナルのデザインを元に作り直すことですが、広い意味においてジェネリックもリプロダクトもオリジナル商品のコピーであることには変わりません。
ただし、この意匠権というのがあいまいで、デザインにおける権利というのは国によっても取り扱いが違います。そもそも、権利を登録するといった考えが存在しない場合もあります。
有名デザイナー特に巨匠と呼ばれる人々においては、死後も財団などで権利を保護している場合があります。その場合は財産ですので、厳しく管理をしているわけです。
つまり、違法ではないというグレーな商品であることを理解しておいた方がいいでしょう。
我が家のダイニング
我が家のダイニングチェアーを紹介する前に、ダイニングテーブルについて補足しておきます。
我が家のダイニングテーブルは無印良品の丸脚シリーズをセレクトしました。サイズは180㎝と6人掛けぐらいの大きなものです。ちなみに現在は3人家族。
来客があったときにもゆったり使えるし、食事以外の作業に使うにも便利です。
そんなダイニングテーブルに対して、椅子のデザインは統一していません。すべてバラバラです。
というよりは、家族の変化に合わせて、その都度買い足していきたいという考えです。なので、ダイニングチェアーがバラバラであるというインテリアデザインとしています。
それでは、いよいよダイニングチェアーの紹介に入ります。
ハンス・J・ウェグナー:PP68アームチェア
座面にペーパーコードを採用した名作チェアー。
アーム部分も絶妙な位置で、肘を置けばまったり落ち着くことができます。
ジェネリック商品としての品質は、やはりお値段なりといったところ。ペーパーコードの巻き方であったり、木材の微妙な質感であったり、そこはオリジナルには勝てません。
それでも、おおむね実用的であり、この値段で巨匠のデザインが手に入ると思えば十分かと思います。
ジャン・プルーヴェ:スタンダードチェア
学校の教室にありそうな、その名も『スタンダードチェア』は建築家ジャン・プルーヴェの名作です。スタンダードなデザインの中にも、スタイリッシュな佇まいを持っています。
その一つが、特徴的な後ろ脚。三角形のような形状をしており、構造とデザインを両立させています。
座面や背もたれはプライウッドの優しい曲線が体にフィットします。
私は黒を選びましたが、ポップなカラーも似合うデザインです。
1万円を切る価格から存在するのもうれしいポイント。
イームズ:シェルアームチェア
こちらは書斎で使っているもの。
誰もが知っているイームズのデザインですが、リプロダクトによりパッチワーク柄が施されています。
オリジナルはFRPで固く冷たい印象もありますが、それを払拭するようなデザイン。これがいいか悪いかはそれぞれでしょうが、リプロダクトとしてはかなりいいんじゃないかと私は思っています。
座り心地は悪くありませんが、使っているうちに脚部のネジが緩んできます。たまに締めなおしましょう。
お値段も、今回紹介した中では最安値となっていますのでオススメです。
まとめ
ということで我が家のデザイナーズチェアをご紹介しました。
これからも買い足していきたいですし、余裕があればオリジナルもコレクションしたいですね。
いずれにしても、名作椅子に気軽に触れることができるジェネリック商品。インテリアのアクセントとしても活用してみる価値はあるかと思います。
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