2022年度の大型住宅補助金『こどもみらい住宅支援事業』の交付申請の受付が終了しました。
交付申請期限としては2023年3月31日でしたが、それを待たずして補助金予算の上限に達することになりました。追加予算を含めて1142億ありましたが、あっという間でしたね。
これを持ちまして、今後の申請受け付けはできなくなります。
予想以上の駆け込み
毎度のことですが、こういった補助金は駆け込みが発生します。
補助金の残りが少なくなってきたという情報があれば、多くの人が確保に向けて動き始めます。
11/14から予算に対する申請額の概算値が公表されていましたが、概ね1日1%で推移していました。
そのままの動きですと12/11頃に終了する計算でしたが、ふたを開けてみれば11/28に終了。
直前の発表である28日0時時点では93%でしたが、同日の18時に残り7%を消化という、かなりの駆け込みがあったことがわかります。
ここまでのスピードで消化されるとは、誰も想像していなかったでしょうね。
こういった補助金は、かなり余裕をもって対応する必要がありますね。
今回の考察
今回の駆け込みの最大の問題点は交付申請期限の延長。
2022年10月31日の交付申請期限が2023年3月31日まで延長されました。
これを受けて多くの方は3/31にまで大丈夫と思って動いていたわけですが、実はそうではなかったということです。
元々の予算542億円に600億円が追加されただけで、予算枠がなくなれば終了には変わりなかったということ。「コロナや物価高騰で大変でしょうし、人気もあるので予算増やします!」というのが本質。
結果、1142億円が11月末に終了という、本来の期限が1ヶ月だけ伸びただけでした。
この流れは次回のこどもエコすまいの際にも起こりえる話だと思います。
間に合わなかった場合はどうなる?
今回の交付申請に間に合わなかった場合はどうなるのか?
残念ながら、終わってしまったものは仕方ありません。
唯一の希望としては『こどもエコすまい支援事業』が始まったこと。
これは『こどもみらい』からスライドするような事業になっています。
すでに『こどもみらい』に事業登録している住宅業者であれば、『こどもエコすまい』は12月中旬頃の事務局の開設日以降であれば交付申請できる見込みです。
『こどもエコすまい』へスライドする場合の注意点
『こどもみらい』から『こどもエコすまい』へスライドする場合の注意点があります。
対象となる工事請負契約が令和4年11月8日以降であること。
つまり、すでに工事請負契約が完了している場合は対象外となります。
※契約日について、以下のこどもエコすまい事務局開設の項目に新しい情報を記述しています。
あとは住宅事業者次第にはなりますが、契約書を作り直すこともできるかもしれません。
ただし、かなりグレーゾーンに入りますので無理は言えませんが。
大きな補助金なので、相談してみる価値はあると思います。
また、着工も12月中旬予定の事務局開設以降となりますので慌てないようにしましょう。
※事業登録がまだの住宅事業者の場合は登録後の着工
『こどもエコすまい支援事業』について、現在公表されている内容はこちら。
国土交通省HP
『こどもエコすまい』補助金推移の予測
『こどもエコすまい』は令和4年度の補正予算で1500億円となっています。
12月中旬に事務局が開設され申請受付となれば、『こどもみらい』からスライドした人や、待ちの状態だった人が一気に申請を始めると思います。
最初の1ヶ月で300億ぐらい一気に減るのではないかと予測しています。
その後は一旦落ち着くと思いますのが、リフォームの内容も改善されています。
毎月100~150億ぐらいの推移になるかと思います。『こどもみらい』の後半が110億/月ぐらいでした。
現在設定されている交付申請期限が令和5年12月末ですが、今回と同じで予算の上限に到達次第、早々に締め切ることは十分に考えられます。
追加予算が無いとすれば遅くても10月。駆け込みも考えると8月ぐらいに終了してもおかしくないかと思います。
『こどもエコすまい』に関しては、まだ始まってもない補助金ですので必要以上に焦ることはありませんが、のんびりもしていられないかなと思います。
特にこれから計画している方は、なるべく早めに進めるようにしましょう。
こどもエコすまい事務局開設
2022年12月16日に『こどもエコすまい』の事務局が開設されました。
その際に、契約日は問わないということが発表されています。
これによって、再契約するなどややこしい流れは無くなりましたので、ZEH基準かつ11/8以降の着工であれば交付申請ができる見込みとなります。
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