建築基礎知識:4寸?5寸?屋根勾配、何寸勾配とは?

サムネ屋根勾配

スケッチアップで建築モデリングをするための基礎知識について解説します。
今回は屋根勾配についてです。

木造住宅における屋根勾配の表記は4寸勾配や5寸勾配など、〇寸勾配で表すことが多いです。
建築になじみのない方だと、「すんってなんや?」となってしまいます。

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寸(すん)とは?

寸とは長さの単位で、日本で古くから使われている尺貫法によるものです。1寸は約30㎜を表します。
ですが、今回解説する〇寸勾配については、1寸≒30㎜は関係ありません。
忘れてもらって支障ありません。

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〇寸勾配の表記

屋根勾配を表す〇寸勾配は、立面図に表記されることが多いですが、このような記号になっています。

5寸勾配の表記

これは5寸勾配ですが4寸勾配の場合は、5のところが4に変わります。
これが何を表すかというと、10:5の勾配ですよと言うことです。
つまり、水平に10行って垂直に5上がる傾斜の勾配となります。

単純に10:〇の勾配

5寸勾配の場合10㎝行って5㎝上がるでもいいですし、10m行って5m上がるでも同じです。
とにかく10:5になればいいのです。
なので、方眼紙で10マスと5マスで勾配を作っても同じことになります。
4寸勾配なら10行って4上がる。3寸勾配なら10行って3上がるだけです。

方眼紙でマス目を数えても結果は同じ

屋根勾配の基準はどこか?

では、屋根勾配を取るときの基準はどこにすればいいのか?
基本的には屋根のかかる梁の中心にすることが多く、そこを基準に屋根下地である垂木という木材を掛けていきます。
基本的にはと書きましたが、場合によっては梁の中心から2、3㎝ずらしたところを基準とする場合もあります。

断面図

まとめ

木造住宅における屋根勾配の表記は〇寸勾配を使うケースが多いです。
寸は長さの単位ですが、関係ありません。10:〇の勾配という意味でとらえれば大丈夫です。
5寸勾配の場合は10:5、4寸勾配の場合は10:4となります。
応用で金属屋根の場合は浅い勾配もあり、1.5寸勾配なって言う小数点が入ったものも存在します。
ですがこれも、10:1.5という勾配を意味します。

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