副業としてのスケッチアップを考察する

私がYouTubeチャンネルで解説しているSketchUpは、直感的に操作できる3Dデザインソフトです。
せっかく操作を習得したのだから、何かしら活用できないものか?
今回は、そんなスケッチアップを副業として活用する方法について、検討してみたいと思います。

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1.クラウドソーシングサイトをのぞいてみる

今や日常に浸透しつつあるクラウドソーシングサイト
隙間時間を生かして、副業として受注するのであれば、これらのプラットフォームを使わない手はありません。
ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなど。
まずは、スケッチアップを使った仕事として、どのようなものがあるか見ていきたい。

こちらはココナラでのサービス販売例。
モデリングした生データもしくはパース画像のデータ納品で、1案件¥4,000~¥6,000といったところが相場のようだ。

どのぐらい需要があるかは別として、販売価格は¥6,000あたりがいいんじゃないかと、個人的には思っている。ココナラの販売手数料が5万円以下で25%なので、手取りとしては¥4,500といったところ。¥5,000ぐらいは欲しい気もするが。

次にクラウドワークスを見てみるが、こちらはスケッチアップではヒットしない。パースとして検索すると、いくつか出てくる。

建築パースとしては需要があり、こちらは月額固定給での契約が可能になってくる。
これらのことから、スケッチアップを副業として生かすためには2つの方法が見えてくる。

①スケッチアップのモデルを生データで納品する
②レンダリングを行い高品質パースとして納品する

これら2つの方法について、具体的に検証してみよう。

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2.モデルの生データを納品する

スケッチアップモデルを生データとして納品する場合、『.SKP』の拡張子で出力すれば大丈夫。この形式であればスケッチアップユーザーなら、誰でもモデルを読み込んで活用することができる。

この方法で納品することを目的とするのであれば、テクスチャーなどの無いモデルのみのデータがいいと思う。
その理由として、テクスチャーを貼り付ける手間が省けること。

生データを受け取った側が、自由にテクスチャーを貼り付けてもらったり、細部を作り込むなど、各々にカスタマイズしてもらうことを前提にしておくのがいいだろう。
そうすることで、テクスチャーについての打ち合わせを省略できるのと、テクスチャー自体のイメージ違いによる手戻りなども無くなるはずである。

このサービスを提供するターゲットを考えると、新築を検討している一般ユーザーが考えられる。
受け取ったスケッチアップデータを、自分のパソコンで動かしてみたり、そこからカスタマイズするといった使い方だ。

一般ユーザーであることを想定した場合、スケッチアップの導入方法や、簡単な操作についてもフォローが必要かもしれない。
スケッチアップが簡単に導入できて、自分の思うがままに操作できることを伝えれれば、より購入の間口は広がるはずである。

3.高品質パースとして納品する

先ほどの生データを納品する場合、一般ユーザー向けということもあり、あまり高単価を期待できない。
より付加価値を求めるのであれば、レンダリングまで行い高品質パースとして納品する方法だ。この場合の顧客はプロも想定されるため、高単価が期待できるうえ、長期契約できる可能性もある。

高品質パースは、建築専門家や不動産屋、印刷デザイン系や店舗オーナーなど、かなり幅広い分野から需要がある。
プレゼンや広告媒体に使用するなど、求められる価値が高いのだ。

では、高品質パースを作るためにはどうすればいいか?
スケッチアップのプラグインや、出力データを外部ソフトでレンダリングする方法がある。
これらのプラグインや外部ソフトは、フォトリアルな高品質パースを作成できるのだが、優良であることが一番のネックである。

すでにこれらのソフトを活用している方は問題ないが、新規に導入する場合は十分検討する必要がある。

4.商用利用について

SketchUp FreeやMakeなどの無料版に関しては、個人での使用に限定されている。
今回のように副業としてスケッチアップを利用し対価を得る場合は、SketchUp Proなど商用利用できるものを導入する必要がある。

この商用利用の範囲が明確ではないが、個人が副業目的で利用し、成果物に対して対価を得る場合は該当するはずである。
無料版のまま副業して、業務が軌道に乗ってきたところで指摘されることも考えられるので、この点は十分注意して進めたいところである。

5.まとめ

スケッチアップを副業として生かすことは十分可能であるが、いくつか条件をクリアーさせる必要がある。

・商用利用可能なSketchUp Proなどを使う
・付加価値を高めるレンダリングソフトの導入

これらをクリアーさせれば、あとはアプローチ次第でさらに単価を高められるるだろう。
例えば、店舗の改修プランと合わせて、フォトリアルなパースを成果物として提出するなら、10万ぐらいでも依頼がくるかもしれない。これであれば、ソフトの費用も十分回収できるはずだ。

このように、モデルあるいはパース制作だけでなく、建築デザインや空間コーディネートと併用するれば、よりスケッチアップを生かせるのではないだろうか。
こづかい稼ぎではなく事業として、ぜひ考えてみたい。

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