【ニトリ】珪藻土マットにアスベストで自主回収?他にも混入する可能性は?

アスベスト珪藻土マット

お風呂上がり、足下の水気をサラッと吸い取ってくれる珪藻土マット
一般的な布製足ふきマットよりも吸水力がよく、ゴミが付きにくいためお手入れも簡単とあって、今やかなりの方が使っているであろう人気商品。
現在では様々な珪藻土商品が各メーカーから出ているが、その火付け役の一つがニトリであることは間違いない。

今回、その人気の珪藻土マットを販売元のニトリが自主回収を始めた。
理由は、健康被害の恐れがある『アスベスト』の含有量が基準値を超えていることが発覚したからである。

※写真はイメージです

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◆アスベストとは?

アスベストとは、石綿とも呼ばれる繊維状の鉱石。耐火性に優れていることから、ビルの防火被覆や断熱材として古くから使用されてきた。
アスベストの繊維はきわめて細いため、それを吸い込むと肺がんなどの健康被害をもたらすことが報告されている。

現在では重量当たり0.1%を超えるアスベスト製品は、使用はもとより製造や輸入が禁止されています。

今回問題となったニトリの珪藻土マットは、検査の結果0.1%を超えてアスベストが含有していることが発覚。自主回収に乗り出したという経緯だ。
同様にカインズも自主回収を始め、他にも関連する事例が続発しそうな状態。

人気商品だっただけに、アスベスト混入商品の販売事例としては過去最大の被害になっている。

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◆該当商品を持っている場合の保管方法

そんな危険な珪藻土マットをすでにお持ちの場合、どのように保管するのが安全なのか?
ニトリの公式HPにはこのように書かれている。

該当商品がお手元にある場合はビニール袋に2重に入れ、テープ等で封をした上で、ごみ等で廃棄せずに保管をお願いいたします。

https://www.nitori-net.jp/ecstatic/image/pdf/nitori_oshirase3.pdf

アスベストも製品として安定している場合は、それほど心配する必要はない。
破棄するために粉砕すると、粉塵とともにアスベストの繊維が飛散し、それを吸い込むことで肺にダメージを受ける。

なので、そのままの状態でビニール袋で密閉することが一番の対策となる。
あとはどのように回収してくれるか、決定までしばらく待つ必要はありそうだが。

問題は珪藻土マットの使用方法として、定期的にヤスリで削ってくださいとあることだ。これはまさに粉塵を発生させることとなり、アスベスト繊維を吸い込んでしまう最も危険な行為だ。

ただ、基準値は越えているものの、全体量としては多くないので落ち着いて行動してほしい。

◆珪藻土マットの類似品といえばモイス

珪藻土マットと同じような効果がある商品としてモイスがある。
モイスとは建築物の耐力面材として使用されており、吸放湿性能があるのが特徴。ほかにも家具などにも使用され、炊飯器の蒸気を吸い取ったりする機能がある。

私は住宅設計をしている関係上、真っ先にモイスのことが気になった。
健康面を売りにしていることもあるので、もしや珪藻土マットと同様にアスベストが混入する可能性があるのでは?と思ったのだ。

◆モイスとは

モイスとは、先ほども記載したが建築資材として、吸放湿性能のある耐力面材として使われているほか、家具における炊飯器などの蒸気を吸収する素材として使用されている。

元々、三菱マテリアルの商品だが、現在はアイカ工業でも取り扱っている。

以下、三菱商事建材からの引用だが、アスベスト混入の可能性は認識したうえで、可能な限り混入しない鉱山から材料を採掘しているとのことである。

MOISSには一切アスベストは使われておりません。それは建材の安全性について開発当初から考えているからです。

MOISSの主原料であるバーミキュライトに関しても、「アスベストが不純物として混ざってしまう可能性を持った鉱山もある」との認識はMOISS開発当初から持っており、世界中の鉱山調査、外部研究スタッフを招聘して第三者からの安全性ガイドラインを設定し、調達すべき鉱山を絞り込みました。

https://moiss.jp/tips/03_01.html

◆まとめ

今回のニトリの珪藻土マット騒動は、生産している中国でのアスベストが混入した可能性があるとのこと。
先ほど、モイスについて記載した通り、採掘する鉱山によってはアスベストが混入する可能性は十分ある。その管理が何より大事だということだ。

現状では輸入材に対するアスベストの含有試験などはないそうだが、今後は何かしらの規制がされることは間違いないだろう。

珪藻土マット自体は大変いい商品だので、早く安心して購入できるよう、ニトリをはじめ関係する企業の対応に期待したい。

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