スケッチアップとはアメリカTrimble社が提供する3Dデザインツールです。
直感的に操作できることが一番の特徴であり、プロ・アマ問わず、業界すらも越えて多くユーザーに支持されています。
つい最近ロゴが刷新されたようですが、みなさん気が付きましたか?
Trimble社が発表した2020年11月18日の記事によりますと、今回のロゴはスケッチアップで作ったもののようです。
『3Dモデリングソフトウェアのロゴは3D空間に存在できるはずだ』というコンセプトのもと、今回のロゴがデザインされたようです。
Trimble社スケッチアップのロゴ変更について
せっかくの機会なので、これまでのスケッチアップの歴史を振り返ってみたいと思います。
◆スケッチアップの歴史
スケッチアップは買収を繰り返し、そのたびに仕様が変更されてきました。
私も度々の変更対応に悩まされましたが、改めてその歴史を振り返ってみましょう。
スケッチアップはアメリカのベンチャー企業Last Software社から1990年にリリース。
基本操作である『プッシュ・プルツール』は2000年にアメリカで特許出願済みの技術となっています。
2006年にはGoogleに買収され『Google SketchUp』として公開されます。
当時はグーグルアースの機能強化をしていたこともあり、スケッチアップでもグーグルマップを利用できるなどのメリットがありました。
2012年にはTrimble社に買収され現在に至ります。
このタイミングで、グーグルマップが使用できなくなりました。
それまでは、設計した建物を精度の高いグーグルマップに落とし込んで、日射のシミュレーションなどをしていました。
それが制度の悪い地図しか使えなくなったことが、私が一番困ったポイントでもあります。
◆無償版の動き
Trimble社に買収後、無償版は『SketchUp Make』として引き継がれることとなります。
その後、2017年には『SketchUp Make』も廃止。現在『SketchUp Free』としてWEBで稼働する仕様のみが無償版として公開されています。
ですが旧仕様の『SketchUp Make』には、現在でも一定の需要があり、それなりのユーザーがいると思われます。
廃止となった『SketchUp Make』ですが、実は現在でもダウンロードが可能です。普通に探しても日本語版には、なかなかたどり着かないので、良かったらこちらの記事を参考にしてください。
◆まとめ
Googleに買収されるという栄光の時代もありましたが、スケッチアップは現在でも改良を重ね3Dモデリングソフトとしての地位を築き上げました。
今後も買収される可能性もありますが、直感的に3Dデザインを確認できるという唯一無二の特性により、重要なツールとして浸透していくものと思います。
今回のTrimble社の発表の中で注目すべき点は『8年後の今日、製品とブランドの両方の進化を続けながら、新しいスタイルを発表すること目標にしています。』とあります。
今後の成長に期待しながら、私もスケッチアップの魅力を伝えるべく日々研鑽していきたいと思います。
全ての人にスケッチアップによるデザインの楽しさを伝えられるよう、YouTubeパリッと解説『スケッチアップ』講座は今後も更新を続けてまいります。
コメント