うちの会社で定年退職した人は、ほとんど新しい仕事を探している。それこそ個人事業主として独立し、現場監督や大工などの仕事を個人受注しているのだ。
手厚い退職金をくれる大手の建設会社なら違うのかもしれないが、地方の中小工務店に勤めていると、こんな感じなのかもしれない。
どうせ、新しい仕事を個人で始めるのであれば、もっと若くてパワーのある時から仕込みをしておいたらいいんじゃないかと思っている。
この『仕込み』とはいわゆる副業であり、本業と並行して育てていけばいい。仕事が無くなってから慌ててやっても、すぐには芽が出ないものである。
そこそこ生活できるようになるまでは、少なくとも2~3年はかかるだろうから。
これは脱サラや独立を考えている人も同じ。
本業の収入がある状態で、余剰時間を新規事業の開拓に当てれば、生活に困るようなリスクは避けられるはず。安心して、新しいことにチャレンジできる。
サラリーマンが副業を始めるにあたっては、いくつか不安点があるだろう。
例えば
・会社に副業がバレないか?
・確定申告はどうすればいい?
そもそも副業禁止の会社もあるだろうが、バレるかどうかは別問題だ。
副業がバレるのは、住民税などの税金の徴収額だ。
それも会社側が、なんか多いなと思って税額から逆算して収入がバレるのだが、それに気づかれるぐらい稼げるのなら、会社を辞めてしまえばいい。ほとんどの人は、気付くかどうか微妙なぐらいの税額にしかならないはずである。
所得税については、本業の会社と別で納めるという選択肢があるので、こちらは心配いらない。
確定申告しなければバレないんじゃないか?と思っている人もいるだろうが、収入がある以上は、確定申告は必要であり、納税は国民の義務だ。
その上で、バレるのは本当に稀なことだと思っていい。
会社規定で副業を禁止しているところもあるだろう。
情報や技術の漏洩に細心の注意を払うべき企業であれば、バレたときは解雇の理由になるかもしれない。もちろん、公務員は副業禁止なので絶対ダメなのだが。
会社規定で副業を禁止されていたとしても、日本の法律は副業を禁止していない。むしろ、GDPに貢献し、税金を納めてい以上、止められる理由はないのだ。
真っ当な経済活動である。
皆さんはメルカリやヤフオクで物を売ったことがあるだろう。
通常は不用品の販売が目的だが、そこに仕入れをして利益を上げることができれば、それは立派な副業になる。
そう思えば、副業もハードルがかなり下がる。
人生100年時代に突入し、65歳で定年を迎えたとしても、これからの世代は働き続ける必要があるだろう。
この『働き続ける』ということが、私は最も大事だと思っている。そこには、組織におけるストレスやパワハラなどにも左右されてはいけない。
働き続けるためには『好きなこと』あるいは『得意なこと』を仕事にすることが重要であり、一朝一夕では結果が出ない。
若いうちから『副業』を育てることは、これから先を見越した必要なことだと思っている。
ぜひ皆さんも、どんなに小さなビジネスでもいいので、事業を育てることに挑戦した方がいいだろう。
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